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いげ日記

外出の記録その他

ダイコンサラダ論争

大根サラダのことで旦那と大喧嘩した。

旦那は最近太ってきたのを気にして、夕飯の白米を大根サラダに置き換えるよう頼まれている。

ニートだから断る理由もないし、仕方ないので毎日用意しているのだが、先日久々に白米を食べた旦那がとても喜んでいたので、翌日は大根サラダでなく白米を提供してみた。

そのとき旦那が発した一言が私は許せなかった。

こちらである。

「明日からはまた大根いいよ」

「でいいよ」ってなんだよ。

確かに勝手に白米に戻したのは悪かったけど、こっちは本来米を炊いてさえおけば済むところをわざわざ大根刻んでるんだよ。

「大根いい」じゃなくて「大根いい」だろ。

ところがそれを伝えると、「じゃあ自分で作るからいいよ」などと言い出した。

こういう展開になるのが一番嫌いである。

私の手間に対するリスペクトが感じられないから怒っているのであって、作らされていることに怒っているのではないのだから、これでは議論にならない。

旦那に限らず、男は本当にそういうところがあるから嫌だ。

問題の本質をすり替えて勝手に収束させようとする。

しまいにはこちらが何を言ってもため息をつくばかりで話にならなかった。

めんどくさいので謝ったが、本当はまだ許せない。

ただの愚痴であった。

おわり

10/4 美瑛③

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前回のつづき。

「北工房」から「貴妃花」へ向かう道はごく簡単だった。店を出て左手にある突き当たりの小学校を左へ歩くと幹線道路に出る。その道が美瑛川に架かる橋を通っており、道なりに歩き続けば「貴妃花」に着く。ただ、「北工房」のご主人が教えてくれたのは美瑛川を渡りきったあと別の道に入るルートだった。地元の人がわざわざそう言うからには何か意味があるのだろうと思い、ご主人が言った通りに歩いた。

橋の手前までは北海道ではよく見る住宅街の景色だったが、橋の上から見た美瑛川は水が青く天気も良かったので、強い風にあおられながら一生懸命写真を撮った。あとで調べたところによると、私が行き損ねたあの「青い池」にはこの美瑛川の水が混ざっているそうだ。これだけでも見られてよかった。

「北工房」のご主人に教わったように、橋を渡り切ったあと途中で道を左折した。両側が高い木に囲まれており人気もないのでたちまち不安になったが、少しすると左手が開けてきて、絵にかいたような台本通りのような美瑛らしい丘の畑を遠くまで眺望できた。おそらくこれがご主人の言っていた眺めだろう。ここでも何度も写真を撮って、うっかり通り沿いの畑に侵入しそうになったが、畑に踏み込んではいけないという前知識をちゃんと持っていたので踏まずに済んだ。

目的地のあたりにぽつんと小さい家が見えた。多分都内にあればかなりでかい部類とは思うが、この広大な土地で見ると小さい気がする。違ったら気まずいなあと思いながら雨でぐしょぐしょの敷地を進み、「OPEN」の看板を見つけた。

ドアを開けたらすぐに奥さんが出てきて案内してくれた。入ってみると中は普通の家のようだった。「自由に見てくださいね」と言われたので、1階の和室、リビング、2階の順に作品を眺めた。作っているのはご主人のようだ。1階のリビングに「北工房」で見たウンチの看板や、色々な形のキーホルダーが置いてあり、値段も手ごろなのでほしくなった。2階には「北工房」のトイレにあった丘の絵が種類豊富に展示されており、これもかわいかったのだが私には高かった。

奥さんがお茶を出してくれたので、座ってそれを飲みながら窓の外の景色を眺めた。さっきここへ来る途中に見たような遠くまで続く丘が、日に当たってもっときれいに見えた。奥さんに話しかけてもらい、「北工房」でここを教えてもらったことやこれから「トムテルム」に泊まることなどを話題にした。そこから発展して、美瑛のペンションでは繁忙期になると泊まり込みのアルバイトの募集がかかるという情報を得て、来年の夏に定職に就いていなければやりたいなあなどと考えた。

手元に置いてあった雑誌を眺めていたら別のお客さんが来た。日が傾いてから歩いてきた道を戻るのは心細いので、そろそろおいとますることにした。例のウンチの看板と、丘の絵に似ているけど丘の絵より安い鍋敷きを購入し、ギャラリーを出た。あわせて4,700円。

帰りは丘が見える道ではなく、橋へ続く幹線道路を通った。さっきよりも民家の多い通りだった。美瑛の建物にはそれぞれに4桁の番号が書かれている。建てられた年だか、住み始めた年だか、そんな意味があるのだそうだ。

駅前の通りでは塩レモンラーメンなるものを出しているお店を見つけたが、残念ながら店主の体調不良で休みだった。稚内の「挽歌」然り、私はこういうのが多い。

昼間よりだいぶ気温がさがってきていて、風もまだ強い。タクシーに乗るべく駅へ向かった。

つづきは次回

 

◆貴妃花

北海道美瑛 手づくり木製品 Rustic 貴妃花

女だから家事してるんじゃないって

私は男女で役割を分けられるのがけっこう嫌いな方だ。

もちろん性別によって少なからず向き不向きがあるのはわかる。

特に力仕事なんかは特別に鍛えている少数派を除き、女性には不向きと考えるのが一般的だろう。

とはいえ役割の適性を検討する際に性別を根拠にされるのはナンセンスである。

だから前の職場でシステム部門に配属され「女の子には難しいよ」「女の子はお手伝いができればいいから」「これなら女の子でもできる」などと上司に言われたときは心底腹が立った。

今時ここまで古ぼけた価値観を披露する人種が存在すること自体驚きだがそれはさておき、このように女性を力不足と決めつけた発言は未だになくならない。

(ちなみにこの会社では「女性営業」と呼ばれる謎の役職があり、それは単に営業職をやる女性を指すのではなく、男性の営業活動を"お手伝い"するというポジションであった。そのため「女性営業」の社員たちは自分が営業活動をするためには男性社員に仕事をもらう必要があり、いわゆる社内営業が主な業務となっている有様であった。)

 

そのわりに私は仕事より家事に力を入れたがるタイプなので誤解されやすい。

私は別に「自分は女だから家庭に入って家事に徹するべきなのだわ」などと思って家事をしてるんじゃない。

もし、逆に私が会社に行って旦那が家のことをした方がうまく回るのならそうするべきし、仕事も家事も二人で分担できるのならそうするのがベストだ。

だけど旦那は平日家のことをする時間なんてないし、私よりも稼いでいたし、本人はそんな自分を気に入ってもいる。

そして私は家事を効率よくこなすのが得意で、会社での仕事も別にできない方ではないが給料がいまいちだしやりがいもなく、仕事のせいで家事のクオリティが落ちることに嫌悪感があった。

このようにたまたま自分は家事、旦那は外で働くのが向いているから、それぞれの得意分野を活かして家庭の全体最適を図っているのだ。

だったらもう旦那が仕事に全力を出せるよう私が家のことを全部やれば、旦那のパフォーマンスが上がり、昇給のチャンスも広がるというわけだ。

私が家にいる限り、旦那を一度たりとも遅刻させることはないし、綿密な計画のもと購入される食材によって食費の抑制もかなう。

 

一億総活躍社会だかなんだか知らないが、社会での労働だけを活躍と呼ぶ風潮も私は大嫌いだ。

確かに仕事に家事に育児にとひとりでこなしている人は確かに活躍しているといえる。

だが社会に出ずに(あるいは社会に出る時間を限定し)家のことに力を入れている人もたくさんいて、そうした人たちが活躍していないということにはならない。

 

私は女性としての自分に甘んじたり諦めたりしているわけではなく、私という個人の適性と希望によって家事を頑張ると決めたのだ。

夫婦の役割分担を「夫だから」「妻だから」で決めるのは時代遅れだし、かといって男女平等とは妻だけがなんでも屋になることではない。

だが「妻である私」ではなく「個人である私」が家族内でどのような役割を持ちたいか考えた結果が旧来と同じになる場合もあるのだ。

 

またアツくなってしまった。

要するにステレオタイプが嫌いということ。

おわり

荷物届くの早い

今の時代、ネットでなにか買うとすぐ手元に届く。ふしぎな気がする。

なにも指定しなくても、大体2日後にはほとんどのものが届くので、そんなに急がなくてもいいのにとさえ思う。

特にAmazonでいう「お急ぎ便」的なやつは、本当に緊急でなにかがほしい人にはありがたいサービスだろう。

でも届ける人に負担をかけては悪いと思ってまだ使ったことがない。

 

いつだったか忘れたが、テレビで宅配業者の人員不足や留守で受け取ってもらえない荷物が増えたことを特集していたのを見たことがある。

それ以来、自分から見れば業者のサービスでしかなくても、届けるのは個人なんだよなあと思うようになった。

だから私は、届く時間がわかっているのに再配達してもらえばいいからと言ってインターホンが鳴っても起きない旦那が許せない。

 

一方で会社勤めの一人暮らし世帯など、どうしても家にいられる時間が限られる場合があるということも、自分がそうだったからわかる。

そんなときのために宅配ボックスなるものが存在する。

もちろんすべての集合住宅に設置されているわけではないが、これはなかなか便利なものだ。

だけどこの宅配ボックスに甘んじて全然取り出さない人もたくさんいるので、すぐにいっぱいになってしまう。

以前住んでいたマンションでは宅配ボックスが5個(単位がわからない)しかなく、私が荷物を受け取り損ねると「宅配ボックスがいっぱいでした」と書かれた不在票が入っているパターンが何度もあった。

ちなみにそのさらに前に住んでいたマンションは身に余るハイグレードな賃貸住宅で、宅配ボックスもかなりたくさん設置されていたためさすがにそういうことはなかった。

 

なんだか最近の消費者は、サービスに甘やかされすぎてワガママになっている。だから企業がブラックになるんだと思う。自動化が進んではいるけど、結局人がやってくれてる仕事なんだから買う側ももっと優しくしてあげてほしい。

毎年「このくらいの雪で」っていう人

今日は東京に雪が降った。東京における11月の積雪は、統計開始以降初とのことで、上京して10年(厳密にいえばそのうち4年は埼玉)になる私もびっくりである。

東京に雪が降ると色々と混乱が生じる。テレビでも大々的に報じられる。こうして東京が雪に翻弄され始めると、必ずそれをとやかく言いたがる人が出てくる。主に「東京はこのくらいの雪で騒ぎすぎ」といったものだ。おそらくそのほとんどは、東京よりも積雪の多い地域出身の人によるものだろう。巷では「北から目線」というそうだ。

私自身、豪雪地帯とは言わないまでもそれなりにまとまった雪が降る場所で育ったが、そうした「北から目線」発言にはものすごい違和感がある。なんだかこっちが恥ずかしいような痒いような、情けない気分になってしまう。

そもそも人口密度が他の地域とは圧倒的に違うから、雪が原因でなくとも電車がちょっと遅れただけで都民は混乱する。つまり雪そのものに驚いて騒いでいるのではなく、雪によるインフラの不具合に振り回されているだけなのだと私は思う。インフラが雪に対応していないのだって雪対策への投資が不要と判断されているからなのだろうし、そこらへん考慮した上での発言なのか甚だ疑問である。

ついでに言うと、地方出身者による「田舎アピール」にも同様の恥ずかしさを感じる。東京で何かあるとすかさず「うちの地元なんて」で始まる田舎自慢を始める人がたまにいるが、彼らは自分の地元だけが田舎だとでも思っているようである。3分に1本電車がくる都会の方がスゴイだけであって、電車が1時間に1本しか来ないことを珍しく思わない人は多いはずだ。

都民なんて田舎者の集まりなのだ。私の周りだけで考えても生粋の東京都民の方が少数派である。他の田舎から出てきた人に向かってドヤ顔で田舎自慢をしている自分の愚かさにそろそろ気づいた方がいい。

大体それぞれの地域がそれぞれの環境に合ったつくりをしているのだから、地域によって珍しい事象は違って当たり前である。東京は積雪が少ないからインフラやノウハウが雪に対応していない。北海道は雪が多いが台風は少ない。逆に沖縄は台風が多いが雪は滅多にない。都市部にはスタバがいっぱいあるが田舎にはなかなか来ない。田舎には自然がいっぱいあるが都心には少ない。

こういうのってなんか苦労を美徳にしたがる日本人の性質が如実に現れている気がする。東京の弱みに目くじら立てて、いちいち鬼の首を取ったように騒ぎ立てる奴のダサさが私は耐えられない。ほんとに聞いてるこっちが恥ずかしいからやめてほしいと毎年思っている。

ぽぽぽぽーん

けさ早くに地震があったので、ニュースでは海岸の映像がずっと流れていた。

私も日本国民の一人として東日本大震災を思い出したわけだが、不謹慎な話、家族や友人が全員無事だった身としては、地震のこわさや悲しい思い出よりもそのときの環境ばっかり記憶に残っている。

やはりテレビにかんして言えば頭に浮かぶのはもっぱら「ぽぽぽぽーん」である。

さてそのACジャパンのCMで流れていた「ぽぽぽぽーん」を含む歌、歌ってみたら歌詞を全然覚えてなかった。

だから早速調べてみたところ、意図しない都市伝説が出てきてしまった。

そのページに「死者」とか「霊」とかいう字があるのを視界の隅で捉えてしまい、怖くなってブラウザを閉じた。

 

都市伝説はこわい。

おわり。

10/4 美瑛②

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前回のつづき。

駅前の通りを200mくらい進んで右へ折れた通りに「北工房」はあった。北欧のおうちみたいなかわいい三角屋根の建物である。窓から中をのぞくと座席はカウンターのみで、カウンターの中にご主人がいるのが見えたが、mお客さんが誰もいないので不安になりながらドアを開けた。ご主人が「いらっしゃいませ」と言ってくれたのにうっかり「やってますか」と聞いてしまったが、優しく対応していただけたので奥の席に落ち着き、いろんなコーヒーがある中からカフェオレを注文した。550円。

天井の高い店内は全体に木が使われているせいかあったかい雰囲気で、実際暖房が入っているので室温もあったかい。入り口の隣にはコーヒーを挽くための部屋もありそこで作業している人がいるようで、ご主人が時々アイコンタクトをとっていた。

ご主人がカウンター越しに「観光ですか」と話しかけてくれたので、この後どうしようか困っていると相談してみた。すると、青い池は昨日からの雨と風で濁っているだろうからバスに乗れなくて逆にラッキーだったかもしれないよと教えてくれた。美瑛はあまり強風の吹かない町で、今日のような風は珍しいのだという。サイクリングも検討したが強風がこわいのでできれば散歩がしたいと伝えたところ、30分ほどで行ける景色のいい場所に「貴妃花(きひか)」という木工クラフトのギャラリーがあるとのことだった。

ご主人が「トイレに貴妃花さんの作品があるんですよ」と教えてくれたので見に行くと、トイレの壁に板の木目を美瑛の丘に見立てた絵が飾られており、さらにトイレの場所を示す看板も「貴妃花」製で、「Toilet」の文字の上に木製のウンチマークがついていた。私もこのウンチの看板がほしくなってしまった。

宿はどこなの、と聞かれたので「トムテ・ルム」というペンションだと答えると、「トムテ・ルムさんならこれからうちにコーヒーを取りに来るよ、宿まで乗せていってもらったら?」と言ってくれたが、チェックインにはまだ早いし少し歩いてみたいので、まずは「貴妃花」に行ってみます、と伝えた。

そのうちに常連さんと思しきおばさんがひとりコーヒーを取りに来て、しばらくご主人と雑談していた。聞こえてくる話によると仕事の途中に来たようで、天気のことや職場の愚痴を話していた。お互い仕事の時間にコーヒーを飲みながら気分転換がてら情報交換ができるっていいなと思った。

おばさんが帰ったのでお会計をお願いし、出発することにした。ご主人が見せてくれた地図をiPhoneで撮り、道順も丁寧に教えていただいたのでその通りに歩けばよい。

私が店を出たのと入れ違いに、お客さんがひとり入っていった。時間の流れがすごくゆっくりした良いお店だったので名残惜しかった。常連になりたい。

つづきは次回

 

◆北工房

www.kitakouboh.com