いげ日記

外出の記録その他

がんばるベクトルが変な人たちの観察

毎日ニートなので、過酷な労働環境に置かれている人についてネットで調べている。

私も会社でいじめられるなどなかなか気の滅入る思いをしたことはあったが、辛さのカテゴリーとして「激務」に該当する経験はなかったので、そういう環境がどのようにして生まれてしまうのかを想像できない。仕事に合理性を優先させない企業体質が問題なのではないかと推測するが、たぶん一概にそうとも限らないのだろう。

ネットで知り得た範囲では、追い込まれて鬱になったり自殺したりしてしまう人たちはとりわけ真面目なタイプのようだ。「もっと頑張っている人はいる」とか「この程度のことに耐えられないのは甘えだ」とかいう体育会系な思考が脳内を占拠してしまうらしい。

この体育会系みたいな叱咤激励、習慣、風潮が私は本当に嫌いだ。その多くは根拠がよくわからないし、成果が得られる類のものでもない。根底にはやっぱり、忙しさや辛さを美徳とする考え方があるのだと思う。そしてこうした考え方が邪魔をするので職場の仕事の効率は一向に上がらない(効率よく仕事を済ませて定時で帰っていた私より、タイヘンダタイヘンダとわめいて何も進んでいない馬鹿の先輩が評価されていたのもそのせいだ)。

だからみんな仕事の本質とは外れたところで変にがんばることに気をとられ、メンタルが変になって、だれも望まない結末になってしまうんじゃないかと思わずにいられない。がんばるべきところがおかしい。

ちなみに私は勧められた酒を飲むのさえ嫌だ。断るのは失礼にあたるなどと言い出したのは誰なのだろう。飲酒は少なからず体調に影響するのに、そのペースを本人が決められない文化に納得できない。自分に合った酒の飲み方をするのは立派な自己管理の一環だ。幸い私は女だから無理強いさせられることは少ないが、飲めないのに飲まされている男の子を見ていると本当に腹が立つ。

本件についてはこれからも世の中を観察し続けたい。