いげ日記

外出の記録その他

10/3 礼文③

f:id:ige1988:20161218170659j:plain

前回のつづき。

「ちどり」に行った記憶はうっすら残っている。たしか入ってすぐ左手に座敷があり、そのテーブルの真ん中で魚を焼いたのだ。私と妹たちは途中で飽きて、店の外で遊んだりした。

実際に店内に入ってみると座敷は左右両側にあって、奥にはカウンター席もあった。自分のほかに客は1組で、漁師のようないでたちの中年男性3人がビールを飲みながら魚を焼いていた。

初めは何を食べるか決めていなかったし、ひとりで座敷の大きなテーブル席を陣取るのも忍びないのでカウンターに座った。でもランチのメニューを見ていたら、やっぱりせっかくだからちゃんちゃん焼にしたくなり、店のおやじさんに座敷を案内してもらった。

席に着いたらもう炭には火が入っていて、少し待つとネギと味噌が載った生のホッケが出てきた。火が通りやすい尻尾の方から食べるらしい。焼けるのを待っている間にお昼を食べに来た客が続々入ってきたが、入り口に背を向けて座っていたので地元の人なのか観光客なのかを観察できなかった。その中に一人、明らかに観光客の男の人がいて、私のテーブルで相席になった。同じくちゃんちゃん焼を注文していた。

さてそろそろ食べられるかなというところで写真を撮ろうと思い携帯を取り出したのとほぼ同時に店のおかみさんがやってきて、「そろそろいいよ、こうやってほぐしてたべるんだよ」と言って尻尾の近くの身をほぐしてくれた。だから私の携帯に保存されているちゃんちゃん焼きの写真は身がグシャグシャである。

ランチセットはホッケの他にごはん、味噌汁、切り干し大根、たくあんが付いてきた。ネギ味噌で和えたホッケはすごくおかずになる良い具合のしょっぱさで、味噌汁もかなり私の好みでやさしい味。ごはんをモリモリ食べた。ただ、かなり空腹の状態で臨んだが一人ぶんの定食としては結構量がある。同年代の女性より比較的食べる方の私だが、ホッケを半分も食べたところで明らかに失速した。おかみさんが途中で「皮も食べられるよ」と教えてくれたが、とてもそんなには食べきれない。本当にもったいないし悔しかったが、結局ホッケ1割くらいとごはん少量を残してお勘定してしまった。1,400円。

外は雨がさらに強くなっていて、迷わず「うすゆきの湯」へ向かった。この「礼文島温泉 うすゆきの湯」は「ちどり」の斜向かい(というにはすこし距離があるか)にある日帰り温泉施設で、初めに喫茶店をさがしていたときにチェックしておいたのだ。こんな天気の日はもうのんびりを決め込んだ方がいいと思った。開店時間までまだ少しあったので、入り口前のベンチで待った。

しばらくして車で来たおばあちゃんたちがまだ明かりのついてない入り口から普通に入っていったので便乗してみた。2階へ行くエレベーターに乗るとそのおばあちゃんが「10月からは13時に開くんだよ~待ったでしょ~」と話しかけてくれた。9月まではもっと早くに開くらしい。

券売機でチケット(600円)を購入したあと他の客に倣ってロビーのソファで少し待ち、スタッフの人から声がかかってから浴場へ向かった。ジャグジーとぬる湯、露天風呂に少しずつ入るぐらいにして、わりとすぐに上がった。利尻富士も見えるロケーションだそうだが、やはり天気のせいであまりわからなかった。

マッサージチェアに背中をゴリゴリしてもらったあと、お腹いっぱいなのにロビーの自販機でアイスを買って畳の休憩スペースで食べた。ちょっとだけと思って横になったつもりが、気が付いたら15時近くなっていた。帰りのフェリーは15:50である。

のんびりすると決めたものの、なんとなくもったいないない気持ちになり急いで外に出た。なんと雨が止んでいる。時間は残りわずかだが、母の友人宅があったというあたりを歩いてみることにした。

つづきは次回。