いげ日記

外出の記録その他

子供産むな問題

前の職場で異動の辞令をもらったとき、異動先の部署にいたのは年齢が一回りほど上の新婚夫婦1組だけだった。

私も時期を同じくして結婚したわけだが、異動の直前に役員から呼び出され、こう言われた。

「あなたは若いから出産はまだいいよね?先輩の年齢考えてね、先輩が先だからね」

反論するのもばかばかしくて、本当に妊娠される前にさっさと辞めた。

そのとき私に子供の予定があれば、そんなの無視して産むことだってできたわけだが、そもそもこういう思考を持ったバカの下でなんて働いていられない。

私の事例に限らず人事が自転車操業状態だったし、社員の家族計画の自由を考慮できない会社なのだと思わざるを得なかった。

同じようなハラスメントを黙認しながら働く女性もいっぱいいるのだろうが、だからといって自分もそうしたところで何の利益もない。

 

そんな背景があっても、今の日本社会では辞めた方の負けだ。

仕事より家庭を優先すると思われては正社員での再就職ができなくなる。

社会人としての"活躍"だけが推奨されて、家庭人としての"活躍"は誰にも評価されない。

 

いわゆる「日本死ね」である。