いげ日記

外出の記録その他

10/5 佐呂間②

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前回のつづき。

車がホテル「サロマ湖鶴雅リゾート」の入り口の前で停まると、降りる前に運転手さんが日没の時間を教えてくれた。このホテルはサロマ湖に沈む夕陽が名物なのだ。

入り口にはスタッフさんが5人くらい立っていて、盛大に出迎えてくれた。ひとりで来たので少々気まずい。さらにロビーに入っても数人いたスタッフさんが総出であいさつしてくれ、平日のせいもあってか、客はまだ他にはいないようだった。昨日に引き続きチェックインを一番乗りしてしまった。

早速チェックインの手続きをしたあと部屋に案内された。正直写真で見たのより古いな、というのが第一印象であった。畳もほこりっぽく、ハウスダストに敏感な私は鼻水が止まらなくなってしまった。

とりあえず夕陽を見る体制を整えようと思いカーテンを開けると、なんだか足が長くてフワフワした虫が窓にたくさんついている。それはまあ大自然の真ん中にいるのだから仕方ない。空は雲が厚く、太陽の位置がぎりぎりわかる程度だった。16:40の日没までは、部屋に置いてあった古事記の現代語訳を読んで過ごした。

いよいよ日没の時間になっても、結局太陽は遠くの空の雲がもっと濃いところに隠れてしまって、なにもわからなかった。部屋には海鳥の観察ができるよう望遠鏡が設置されていたので覗いてみたが、ときたま飛んでくる鳥にピントを合わせるのが難しかった。

自然のことはどうにもならないのであきらめ、館内の探検がてら温泉に行った。とりあえず洗濯がしたいので洗濯物も持っていった。まだ誰もいなかったので貸切状態だった。露天風呂もあったが、虫がいっぱいいたらこわいのでやめておいた。

お風呂を上がったその足で売店に行き、洗剤を買ってコインランドリーを使った。終わるのを待っている間にまた館内をうろついてみたが、この日はどこへ行っても客よりスタッフが多く、気まずいので部屋に引き返しテレビを見た。

夕飯の時間が近づいてきたので洗濯物を見に行くと、生乾きのまま終了していた。乾燥を60分追加してレストランに入った。

窓際の席に案内してもらい、早速ビュッフェの料理を取りに行った。さすがサロマ湖、刺身を筆頭にいろんな魚料理が並んでいた。しかし今回のプランには海鮮のメインが別途ついている。とりあえず魚は置いといて、サラダや肉類を取って席に戻った。

テーブルにはすでにメインの海鮮盛り合わせと洋風の海鮮鍋が並べられていた。一人で食べるにはかなり多そうだったので少々辟易したが、おいしいうちにと思い早速取りかかった。

海鮮盛りはカキやつぶ、ウニなど数種類の魚介が生で提供された。実はチェックインの際にこの海鮮盛りの内容で食べられないものはないかと確認されたのに、私は生の貝類がダメ(お腹を壊す)であることをなぜか言いだせず、大丈夫ですと言ってしまったのだった。もともと生の貝は大好きだったのだが、あとでお腹を壊すかもと思うとなんとなく体に悪い味がする気がして、あまり食が進まなかった。それにつられて普段食べられるはずのウニやエビでさえ体に悪い気がしてきて、せっかくの新鮮な海鮮をあまり楽しく食べることができなかった。

続いて海鮮鍋を食べた。こちらは私の大好きなアヒージョに似た味のトマトスープで、キンキをはじめとするいろんな魚介のダシが出ていておいしかった。キンキは骨を取るのに難儀して、少し残してしまった。

思いがけず満足な食べ方ができなかったが、気を取り直してビュッフェを堪能することにした。ところが前述のとおりこちらも魚介だらけなので、結局サラダばかり食べてしまった。デザートコーナーにあるりんごのゼリーもたくさん食べた。元を取れた気がしない。

さらに周りのテーブルで食事を始めた複数の中国人家族の食べ方がとても汚く、ゲップも大音量でするのでだんだんイライラしてきた。

ホテルが悪いわけではないが、今回の旅行で一番お金をかけた宿泊なのに、夕陽は見えないし食事もうまくいかないうえマナーの悪い中国人に囲まれる。食事もまだ途中だったが、嫌になって半ばキレ気味でレストランを出た。

ちょうど乾いた洗濯物を回収し、一旦部屋に戻ったあと気分転換のつもりで温泉に行った。が、先程の中国人が入ってきたので嫌な気持ちになり、湯船には入らずシャワーだけして上がった。

結局部屋でテレビをだらだらと見て、日付が変わるころに寝た。寝る前にカーテンを開けて外をのぞいたが、明かりはほとんどなく真っ暗で何も見えなかった。

つづきは次回。

 

サロマ湖鶴雅リゾート

www.s-tsuruga.com