いげ日記

外出の記録その他

10/8 函館②

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前回のつづき。

全然五稜郭の気配がないところに降ろされたので不安になってGoogleマップを起動した。auショップに向かって左手にある交差点を北に進めばいいようだ。ちょっと歩かなければならないので若干面倒な気分になったが、ここまで来たら行かないともったいない。

この界隈は函館駅前と同じかそれよりもっと栄えているように感じた。マルイがあるし、飲食店や銀行も多い。旧城下町にあたるからなのだろうか。五稜郭までの道のりにはうわさの「ラッキーピエロ」もあった。時間があれば行ってみたかったが無視して進んだ。

しばらくすると人通りが多くなり、右手に「五稜郭タワー」なるものが現れた。ガラス張りなので中の様子は外からでも見えたが、広い城の敷地に入ってしまう前に小休止したかったので、人の流れに乗って入ってみた。

入り口からすぐのフロアにはお土産屋さんがあり、五稜郭やゆかりのある人物にちなんだグッズがいろいろあった。私も新選組関連の何かを買ってみたくなったが、以前京都に行ったときキリがないからと我慢したことを思い出して今回もやめておいた。展望台行きのチケット売り場もあった。その奥は休憩スペースのようになっていて、当時の大砲のレプリカや榎本武明の立像が展示されていた。そこで少しだけ座って休んだ。2階へ行くと飲食店があるらしかった。

再び雨が降る外へ出た。来た道から見て五稜郭タワーの少し奥に五稜郭の入り口があった。お堀に架けられた橋を渡って藤棚(?)の下をくぐり、突き当たった石垣の左へ進むと、箱館奉行所があった。そのときは、奉行所残ってるんだ!!と感動した。復元されたものだと知ったのは、中へ入ってからであった。

早速入り口で案内のおばさんに靴を入れる袋をもらい、入館料を払った。500円。客が多いとはいえおばさんが終始せわしなく、しかもときどき怒鳴るのでちょっと怖かった。

とりあえず順路に沿って歩いた。はじめに復元された大広間を歩いたが、当時の建築物についての予備知識がほとんどない私には文字通り大きな座敷でしかなかった。掛け軸があったので説明を読みたかったが、人がたかっていてよく見えなかった。

大広間を抜けて武器置場を見てさらに廊下を抜けた先に、奉行所の歴史に関する資料が展示されている座敷があった。またしても人が多くて見たいものを見られずウロウロしていたら、近くにいた説明員さんが大きな梁が見えるスポットを教えてくれた。言われたところに立って天井を見ると、その一部に天井板がなく、普段隠れている梁を観察できるようになっていた。それにどういう意味があったのかはわからない。

次の間に移動すると今度は大きなテレビがあり、なにか映像を見るコーナーらしかった。一番前の席に座って待っていると、奉行所復元の過程を説明した動画が始まったので最後まで見た。建てる場所だけでなく、工法や資材にもこだわって再現されているというのが話の筋だった。部屋の格式によって釘隠しのデザインが異なるという話がなぜか印象に残った。大広間に戻って見てみたくなったが引き返すのは協調性に欠ける気がしてあきらめた。

最後に隣の座敷で復元にまつわる資料を見て、出口に向かった。

つづきは次回。