いげ日記

外出の記録その他

10/5 佐呂間①

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早起きして寒い中歩き回ったせいか富良野線では爆睡で、気が付くともう旭川に着いていた。乗り継ぎまで50分ほどあったので一旦駅を出て、みどりの窓口で次の汽車の指定席を取り、駅直結のイオンにあるフードコートで少し休憩した。平日の午前中だというのに人がけっこうたくさんいて、さすが北海道で2番目の都市の規模を感じた。

再び改札を通り、11:19発の特急「オホーツク号」に乗った。これに乗れば網走まで1本で行くことができる。当初の予定では網走から路線バスを乗り継いでサロマ湖畔のホテルに向かうつもりだったが、北見駅から無料の送迎バスを出してもらえるというので北見で降りることになったのだった。

このとき指定していた席は通路側で、隣にも人が座っていたのだが、車掌さんがきっぷを見に来たときに別の空いている窓側の席へ移らせてくれたので広く使えた。

石北線は今年の台風で路盤が流出する被害があり、10/1に運行が再開されたばかりだった。事前にチェックしたニュースでは上川~白滝間が当面運休とされていたので、直前まで高速バスでの移動も検討していたのだが、急いで直してくれた人たちのおかげで鉄道での旅を貫くことができた。それに正直バスは苦手なので助かった。

くだんの路盤流出現場は、上川を出発したあたりから窓の外を注意して眺めていたのですぐにわかった。ニュースの映像でも何度か見た、トンネルのような小さい鉄橋のようなところを通過するとき、付近に重機が置かれているのが見えた。まだ応急処置の段階なのだろうか。

北見までは3時間ほどかかるので、昨日の朝稚内で買ったパンの残りを食べたり、少し眠ったりして過ごした。

どこだったか忘れてしまったが、途中の停車駅のホームに15人くらいの幼稚園児が先生たちに連れられて汽車を見にきていた。子どもたちがこちらに向かって手を振っていたので、返してみた。こういうところで子育てしたいなと思った。

14:16に北見駅に到着した。人通りこそ少ないが都会である。大通りにある北海道銀行を過ぎて左折し、商店街を少し進んだところにバスが来るのだが、その商店街に入るといよいよ人の気配がなく、地元の個人商店やチェーンのドラッグストアがあるものの大変さみしい印象だった。

指定されたビルの前に着くと、すでにホテルのロゴが付いた車が停まっていた。まだ少し時間も早いし誰も乗っていないので一旦車の前を通り過ぎてみたが、もしかして乗客は自分だけなのではと思い直し勇気を出して乗り込むと、案の定そうだった。おかげで予定より早く出発できたが、車の揺れが気持ち良くて約1時間の道中はほとんど居眠りしてしまった。

気が付くともう右手に湖が見え隠れしていた。以前サロマ湖の写真を見たときの印象で勝手に手つかずの大自然を想像していたのだが、いざ湖畔に差しかかると、周辺に民家や飲食店もけっこうあったので意外に感じた。まあ考えてみれば観光客が来るところなのだしそれはそうかとも思った。

つづきは次回。